事業再生コンサルタント野呂社長のブログ

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日繰りが司令塔、月次資金繰りが監督

日繰りが司令塔、月次資金繰りが監督

 

 

 

さて、ここのところ中小企業の支援契約が続いております。圧倒的に多いご相談内容は資金繰りと不動産の任意売却を金融機関から迫られているケース。いよいよ金融円滑化法の名残も消滅ということでしょうか。旦那さんが社長さん、奥様が経理担当、よくあるケースですね。夫婦ではないけれども、何十年も勤務している女性パートさんに長年経理をお任せしてきたが資金繰りの悪化が原因で責任を感じて退職してしまった。

 

こういった中小企業も最近では増加しております。ご相談時に資金繰り表をつけていればご持参くださいとお伝えします。実際に拝見すると精度の高い資金繰り表を作成している企業は皆無に等しいです。当月の出金額と入金額の総合計しか記載されていないもや、ある程度の勘定科目ごとには振り分けられていますが、その入出金がいつなのか?

 

日付の確認がとれないもの。つまりその月の現預金の動きの総合計しか把握していない経理担当者が多すぎるということです。これでは資金繰り管理をしているとは絶対に言いません。私も支援先の会計ソフトの入力をさせて頂いておりますが、現行の会計ソフトで日々の資金繰り管理を精度高くすることは無理だと考えております。

 

会計ソフトはあくまでも次の決算に向けた入力であり、日々の資金繰り管理には向いていないということです。じゃあどうするか?皆さん自宅にあるカレンダーを思い浮かべてください。例えば、本日5月18日の欄に入金いくら、出金いくら、業務終了後の現預金残高が入力されていたらそれだけでわかりやすいと思いませんか?

 

もちろんどこへ支払うのか、どこから入金があるのか、社名や個人名はバッチリと記載されおります。どの口座から引き落としされるのか、どの口座へ入金されるのかもです。毎月10日の欄であれば源泉の支払いがいくら、コピー機のリース料がどの銀行の口座からいくら引き落としがある、どこぞやの売掛先からこれだけ入金がある・・・・それ以降の日々の欄にも入出金が事細かく記載されています。

 

これが日繰りの資金繰り表です。つまり毎日の入出金を司令してくれる大事な存在です。一週間先の現預金残高の予測、一ヶ月先の現預金残高の予測ができる。これを当社が開発したエクセルシートで管理する、だから怖くないんです。司令塔を自分で作成する、だから本当に怖くないんです、当然頭にだって入りますよね?

 

自分で作成してるんですから。この毎日の日繰り管理表の総集計が月次管理表です。当月に勘定科目ごとに何がどれだけ入金されて何を払って、納税して、返済したか・・・営業収支は?経常収支は?という通信簿です。

 

これは金融機関に対して再リスケを申請する時や新たに資金調達する際に交渉材料とするものです。言いうならばネゴシエーター、監督さんですね。当月でこれだけ仕入れをしないと会社が回らない、だからこれだけの現預金のストックが必須であるとか、これだけ返済に回せるから融資を受けられますよね、逆に月中でこれだけ支払いがあるから元金の返済は厳しいですと交渉材料として動いてくれるのが月次資金繰り表です。

 

消費税増税となり、売掛金回収に転嫁されない企業が数多いと思います。ただそれに対して苦言を言う、嘆くだけなら誰だって出来ます。まずは貴社の資金繰り管理を大雑把なものから毎日管理する日繰りへシフトすることが一ヶ月先のリスク回避に絶対につながります。一緒にがんばりましょう!

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