事業再生コンサルタント野呂社長のブログ

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借金を無くすより、仕事と、生活と、収入を守る事を優先して考える

 

借金を無くすより、仕事と、生活と、収入を守る事を優先して考える

 

再生を阻害する要因としての代表者個人の連帯保証についての見直しについて国として検討が進められています。

例えば、会社であれ、個人であれ、同時であれ破産の時に今の法規では、手元に100万円を残す程度の事しか出来ません。現在の自宅がそのまま残せる可能性は少ない。

これは、会社が事業停止で破産した場合、代表者個人の連帯保証があるので、結局代表者個人の資産は精算財産として処分換金して返済に回されます。

しかし、今、手元資金400万円まで、自宅は華美でないものであれば処分しなくても良い。とする内容が検討されています。

ただ、これも法制化されている訳ではないので、運用としては努力目標のようになっていますから、あまり期待出来ない内容のような気がします。

 

アセットアシストの私達は、この再生法規としての破産には、独自の信念と見解があります。

 

これは、チームを組んでいる弁護士の先生方とも見解の違いがあることなのです。

『破産の費用と、破産した後のその人の生活をどう考えるのか』と言うことです。例えばこんな会話です。

 

弁「そんなに大変な状況であれば、破産したほうがいい。そして、就職を探したほうがいいと思いますよ。どっか働き口が見つかるかもしれません。」

私「借金の事から解放されるだけなら、そうでしょう。でも、その後どうやって収入を得て生きていくのですか?無責任に仕事を見つけなさいと投げてしまって良いものでしょうか?借金を無くすことだけが目的ではなく、今と今後の生活を考える必要があるのではないですか」

弁「そこまでは、面倒を見る範疇でなく、個人の努力でしょう」

私「発想を逆転させてください。生きる事が優先で、借金を無くすことはその次の対処でしかないと」

弁「借金で苦しみを続けさせても良いと考えているのですか?」

私「生きる為に仕事と収入があれば、返済は、その中で返済していけます。生きていくための収入の確保が優先という事です。借金は借金として返済する意志をもちながら誠実に対応していくという対処もあるでしょう」

弁「その方が厳しい生き方になりませんか」

私「そうかもしれません、しかし、生活と収入を確保してから、借金に対処していくという方が良いという考え方を我々はもっています。」

社長「借金を踏み倒そうとは思っていないのです。まずは、家族と従業員の生活が第一で、私ももう60歳が近いです。これから就職を探すといのも現実的ではないし、この仕事を続けて収入を得る事で何が出来るかを考える方が現実的だと思っています。その後に借金に対してどう向き合っていくかを考えたいと思っています。借金が無くなれば、後の仕事や収入、生活は努力次第と言われても、それは法律の先生だからこその考え方で、私には現実的ではないと思います。」

といったやり取りがあります。

 

破産は、借金は無くなるけども、家も資産も無くなります。

また、金融機関の借金が無くなるだけではく、破産を申請してしまえば、その後の仕入れ先や、外注先への支払いもしたくても支払う事が許されません。つまり、同じ業界で仕事をやり直そうとした時に業界内の人達に対しても法的に支払いをしないと突きつける事態を招きますから、再び仕事を始めた時の協力が得にくいのが現実。

破産の費用も、会社や個人に資産があれば、同時に行ったとしたら管財人の換価処分による弁済がありますから、その費用も400万は見ておいた方がいいでしょう。

資産が何もないとしても100万円はかかるでしょう。

その費用が捻出出来るのであれば、仕入れ先や外注先、従業員の給与や退職金に充てたいと思う経営者も多いでしょう。

破産は最終的な方法として考え、自主再生の最後の手段として取る方法としておく。破産の前に、私達の独自の自主再生ノウハウをまず活用して貰いたいと思います。

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