千葉県中小企業レスキュー 代表の野呂の再生日記

千葉県の中小企業の事業再生を展開している野呂社長のブログです

人間ですからね~山アリ谷アリなんですよ~~

おはようございます。 2日前にこのブログを書いているので、今日の天気はわかりません笑。なかなか忙しくさせて頂いております。今日は朝から友人の紹介の神奈川県内の社長さんの元へ出張新規面談として出向いているので先に書かせて頂きました。

 

数日前に、昔からの友人に突然呼び出されて二人で居酒屋へ。話を聞いてみると、最近仕事がうまくいっていないという。無気力な毎日に嫌になっているという。

 

昔からこういった相談をよく受ける。ただ、決して慰めない。これは俺の流儀。

 

無気力なら気力あふれる毎日になるように努力はしたか?この問いに友人は首を降る。そりゃそうだろう、努力していない奴には何も起こらないよ。

 

通っていた小中学校こそ違うが、こいつは中学時代に母親を亡くしている。それ以来、まっすぐに生きてこいつはがんばってきた。早稲田を卒業して今は有名広告代理店の正社員だ。

 

これだからエリートは怖い。笑。一回くらい、つまづいたからってなんだよ!俺なんかつまづきだらけで、まともに歩いたことねえぞ!

 

やっとこいつが笑った。なかなかの重症だ。聞くところによると、対立する社内の派閥にプレゼンで負けて、仕事を全部持っていかれたらしいです。なかなかやるじゃねえか。

 

お前の負けだよ笑。

 

私だって人間なので、過去に敗北を何度も経験した。うつ病の一歩手前までいったことがある。ただ、私の場合は、負けた時には下手にコノヤロー!次は勝ってやる!みたいな昭和のアニメの主人公みたいなセリフは吐かない。

 

負けたと自分に言い聞かせることをまず徹底している。負けは負け、敗北は敗北、全て認めて下がるところまで下がる、間違っちゃいけないのは腐っちゃいけないこと。やけ酒なんてもってのほかだ。普段通り、負けを認めて深呼吸してすごしてりゃいい。

 

そいつに言ってやった、「ゲン、お前は麦に なれ。厳しい冬に青い芽を出し、踏まれて踏まれて強く大地に根を張り、真っ直ぐに伸びて実を付ける麦になるんじゃ。」はだしのゲンのオヤジさんがゲンに言った命の言葉だ。

 

こいつが笑ったのはこれで2回目だ。私ははだしのゲンが大好きだ。小学校の頃、夢中で読んで、未だに読み返す時がある。俺のバイブルだ。だからこの本が小学校からグロすぎて消えるなんて報道がちょっと前にあったけど、日本の公共機関と教育委員会はバカしかいない。差別もへったくりもあるか!

 

お前はね、踏まれたことなんかないんだよ。千葉県有数の高校に進学して現役で早稲田の政経に入って、誰もが憧れる広告代理店に入って今は日本の有名メーカーの車のCM作ってるじゃねえか!生まれて初めて踏まれたくらいでガタガタ言うな!

その日会って、こいつの顔が初めて俺が知る昔のこいつの、いい顔になった。これでいい。

 

その後、昔話しに花を咲かせ来るわ来るわ、昔の友達が!10人で朝まで呑んだ。いい夜だった。

 

なんだってそうです。野球は9回の裏が終わった時点で1点でも多いチームの勝ち、競泳はヨーいドン!でスタートして規定量を一番早く泳ぎ切ったやつの勝ち、ドーピングしてなきゃそいつの優勝、競馬や競輪でもオートレースでも一斉にゲートが開いたり、自分の場所取りが始まって、最初にゴールした奴の勝ち。スタートが失敗したって、スタートがいくらよくても負けは負け、勝ちは勝ち。

 

だけど勝負の世界で生きていくためには、どんなに出遅れたって、どんなに追い込まれたって、そいつを一番でゴールするために引っ張ってこなきゃならない。自分の体で勝負しているのならば一番で勝たなきゃ次がない、馬やバイク、競輪であれば一番でゴールするように持っていかなけりゃならん。

負ければ、終わり、次のあなたの代わりが入ってくるだけ。

 

スタートが失敗した連敗中の競走馬、大出遅れの競走馬、負けりゃ馬刺しになるしかねえ。絶体絶命だ。けど、こいつだって必死に走ってる、これを一番でゴールさせにゃならん。

こいつらはルールの中で生きている。だからレースや試合が成立する。けど、人生にルールはない、だからこそ怖いし、面白いのだ。人生は色と線だ、その時にどのように感じ、どのように描くかだ。色と線のように、その時その時の感覚を忘れないで欲しい。

 

あんたの周りにどうしようもない、ずる賢いやつっているだろう?俺もサラリーマン時代には周りにうじゃうじゃいた。ムカつくだろう?でもムカつくなんて態度出したらあんたの負け。ゆっくーーり観察してやればいい。

 

人間は死ぬときには帳尻あって死ぬみたいだから、その情けない風貌をじっくり観察してやればいい。人間死ぬときには帳尻合わせて死ぬらしいから。ただチャンスは平等じゃねえから、てめえで掴みにいかねえと、そのまま終わるぞ。

 

私の祖母の言葉「一回、二回、ダメだったからってなんだ!次やってやればいい!」幾度となく、自分の口で発したこの言葉。今だって発してます。

 

七転び八起きくらいだと、今の日本社会は生きていけないらしい。

 

今日はこの辺で。

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