念じる念じる念じる・・・全ては気からの年末資金繰り
おはようございます。素敵な日曜日の朝です。お出かけされている方も多いかと思います。昨日は、神田小川町の支援先で会計処理をさせて頂きました。
番組の制作会社でもあり、年末年始の番組の取材と編集で大忙しの会社さんです。年末年始の資金繰りの調整で、私も私で大変だ。でも皆、仕事に集中している、本当にかっこいい。私としては、まったく知らない業界なので、お話を聞いているだけで新鮮だ。著名人が突然に、この会社の社長さんと打ち合わせでやってくることもある。本当に私はミーハーだ笑
さて、いよいよ年末に突入する。まだまだ気温が20℃くらいの日があるので、なんとなく気持ちが年末ムードにならない感じはある。
毎年のことだが、この時期が当社の新規面談のラッシュ月間と言っていい。ご来社頂く会社の社長さんや経理担当者さんの共通の悩みは年末の資金繰りだ。賞与や繰延してきた買掛の支払いの約束、忘年会の経費など、今年中には絶対に支払います!と言ってしまった絶対が今になって重くのしかかる。
運良く当社にお越し頂けた会社さんはギリギリセーフだ。怖いのは下手に友人知人、ノンバンクなどに返すあてのない融資をお願いして実際に借りてしまうこと。
どうやって返しますか?その借り入れ。
当社にご来社頂く社長さんの会社の決算書や試算表、毎月の資金繰り表を拝見すると営業収支の時点でマイナス、もしくは経常利益マイナスという会社がほとんどだ。つまり理屈からして、借入金の返済と利息、消費税の納税は何かを削らないと不可能という結果となる。あくまでも書面レベルの話。
上記の状況で、まだまだがんばって元金の返済をしている企業がある。これは非常に厳しい。
中小企業の社長さんは売上を上げるためのクリーンナップ的な立ち位置にいる方が多い。それ以外でも、こなさなくてはいけない作業がたくさんある。
会社の数字の中身を日ごろから意識することは、なかなか根性がいる。資金がなくなれば調達に走り、また不足すれば調達に走る。こういった社長さんが年末に急増する。年は越せるが、来年がもたない。
止血をしよう。止血をしたあとの資金調達ならば有効だ。ただ資金調達ほど恐ろしい事業再生スキームはない。借りることより勇気をもって止血。これが有効だ。
払わない、納税しないという意味の止血ではない。あくまでも一時的に。
景気が足踏みしている、もう景気の責任にするのはやめよう。会社が浮上するかこのまま無くなるかは社長さんの意識次第でどうにでもなります。
代表取締役 野呂一哉