千葉県中小企業レスキュー 代表の野呂の再生日記

千葉県の中小企業の事業再生を展開している野呂社長のブログです

社長のトリセツ~イメージできる事とあきらめない才能

おはようございます。涼しい朝です、来週の土曜日は親戚の結婚式なのでこのまま涼しい状態で行ってもらいたい。笑 それにしても各地で地震が多いことが気になる、備えることは大切なのだがやはり怖いな。
GWが明けて以降で当社の支援先である番組制作会社の業績がすこぶる良くない。前期は1億6000万円の売上高で決算し、今は前期と比べると売上が半減だ。 ひとつ理解できるのはできるだけ受注しやすい400万円グロスの番組に集中したこと。
1番組をオンエアして120万円程度の利益が取れる。海外向けの情熱大陸風の番組です。しかしながら、今期支払う消費税とその中間納付は去年の決算をベースに予定納税を組まれるので納税が追い付かないという始末。
消費税だけ今時点で決算し今のベースで払うことは可能だが、それを抜きにしても資金繰りが厳しい。

木曜日の夜にこの会社の幹部会議に参加して今の財務の状態を公表した。怒号が飛び交う中で上記の事情と現実を話す。取りやすくてグロスの低い番組に集中した結果がこうだと話すだけ。一つ一つの番組は利益を出しているのだから、それ相応のギャラが支払われるのは当然だと話す幹部連中。
いや違う。番組制作のための仮払金もこちらが用立てして、利益を上げたのだから金をもらって当然という考え方は通用しないで。完全にフルコミであれば頭を下げるしかないのだが。

怒号は飛び交ったがそこは仲間意識が強い。一か月以内で各自が一本ずつ400万円以上の番組を受注することで一枚岩となった。 果たして次の幹部会議はどのようになるか? 私はどのような爆弾を放り投げようか笑

ここの社長さんは常に頂上をイメージする、私の父親くらいの年齢だが頭が下がる。そして諦めない絶対に。忍耐心の塊だ。 もう6年の付き合いになるがこういった本物の社長さんに出会えることがこの事業再生稼業の醍醐味なのかもしれない。
今日は私の母親の命日だ。私もこの社長さんのように折れない精神力を持ちますと母親に告げてこよう。

今日はこの辺で。
代表取締役 野呂一哉